2012年6月3日日曜日

0。Hart Craneを読むためのレジュメ


2012/05/02


Hart Craneを読むためのレジュメ

Hart Craneは、1899721日にアメリカのオハイオ州に生まれ、1932年4月27日に、メキシコからニューヨークに帰る途上、船の上から身を投げ自殺して、その生を終えました。享年33歳。

彼が、10代に書いた(今残っている)最初の詩の題名、C 33という題名が、既に一生の時間の長さを暗示していたとさえ思われるほどです。(C 33を読みますと、Hart Craneは、この詩を書いたときに既に男色者でした。)

今回、ミッドナイトプレス社のご厚誼により、Hart Craneについてお話をする機会を得て、わたしがあなたにお伝えしたいことは、次の3つのことです。

1。偏見なしに、男色者の詩を男色者の詩として読むということ。
2。Hart Craneの詩の言葉の美しさを知ってもらいたいということ。
3。この詩人の創造した、言語による複雑な多義的なコンテクストを体感して戴きたいということ。

Black TambourieTo Brooklyn Bridgeという2つの詩を読むことを通して、この3つのことが、あなたに伝えることができれば、有り難いと思っております。

そのために、下記の順序で話を致します。

限られた時間の中で、できるだけのことをお伝えしたいと思います。

よろしくお願い致します。

              記

1。Hart Craneを理解するための練習
1Black Tambourineを読む(第一詩集、White Buildingsから)
   1⃣白い建物、White Buildingsとは何か
   2⃣男色と男色者であることを意味する記号と暗号
   3⃣表の訳と裏の訳

2。The Bridgeについて
(1)The Bridgeという題名の意味
(2)The Bridgeという詩集の体裁(聖書の体裁のパロディーとしての)
(3)The Bridgeの構造(わたしの仮説)

3。To Brooklyn Bridgeを読む
(1)Proemについて:何故To Brooklyn BridgeToは斜字体なのか
(2)ブルックリン橋にての構造(白い建物としての)
(3)ブルックリン橋にてを読む
(4)表の訳と裏の訳

[配付資料]
(1)Black Tambourineを読む
(2)The Bridgeについて
(3)To Brooklyn Bridgeを読む
   1⃣To Brooklyn Bridgeの構造
   2⃣To Brooklyn Bridgeを読む
   3⃣表の訳と裏の訳



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